死と超越

所見・偏見・エトセトラ

成人式と同窓会とそれに付随するn次会について

成人式というものがあるじゃないですか。結論から言うと成人式はクソでしたね。噂通りでした。アレを開く意味は着物業界の存続と同窓会の口実以外ないと思いました。それで十分だって?そうですか......。

成人式

会場に着くと九条の会のババアからよくわからん紙を貰いました。「ちっちゃい子が頑張って漫画を描いたのよ」とか言って手に紙を握らされ、うわー洗礼と思ったんですが、僕は「頑張ったら何なんですか?」という人間ですし、「九条を守ろう!」と言われても「一般市民には九条を守ることはできねえんだよな......万一守りたくなったら国民投票で守るわ」と思ってしまう人間なので、紙飛行機にして「平和への想いを込めて飛ばそう!」とか言って投げまくってました。

最終的に「9.11ゲーム」を開発しました。内容は「紙飛行機をワールドトレードセンタービルに見立てた人間に投げて、当たればテロリスト側の勝利」というくだらないものです。楽しかったです。

 

あと袴は完全にヤンキーチェッカーだったので、着ていかなくてよかったです本当に。

 

肝心の式ですが、「義務教育の敗北」を毎秒味わっていました。なーんにも考えてなかったので適当に後ろの方に座ってたんですが、あれ前の方から順に詰めるじゃないですか、外で無限にたむろしてるヤンのキーが座るのは必然的に後方になるわけですね。うるせえ。多分彼らは人間に進化し損ねた猿か何かです。こんなところで進化論が証明されるとは思ってもいませんでした。ていうかコレが社会の縮図なの、社会ヤバすぎだろ社会マジで?という気持ちです。あと普段は普通に喋ってる市長が声を張り上げて演説しててウケました。

 

式は第一部と第二部に分かれてて、第一部はちゃんとした式で第二部がアトラクションでした。第一部は厳粛な雰囲気で成人を噛み締めるんや......と思ってましたが、先述の通り全然噛みしめられない上に一瞬で終わったので、式とは(哲学)という気持ちになりました。式とは。

第二部のアトラクションはよくわからんマナークイズと人気投票と恩師からのビデオレター的なのでした。中高の文化祭の焼き増し劣化コピーみたいな感じで、正直つまんねーと思って見てました。

マナークイズがつまらないのはまあそうだろうなという感じですが、教師とほとんど話さなかったのでビデオレター見ても恩師......?となりました。たまーにスライドに高校の知り合いの名前が出てくるところだけ楽しかったです。

 

まあなんだかんだ言って暴動とかなくて良かったですけどね、いやあったらあったで楽しかった気もしますが。終了後、特に一緒に行動する友人もいなかったので、高校に寄って楽譜もらってから一人で帰りました。

 

同窓会

中学校編

成人式はクソですし、それよか中学校の同窓会の方が2倍くらい楽しかったです。まあいうて2倍ですが。というのも、まあ楽しかったんですが、友達いね〜となって後半棒立ちしてたからです。なんか想像してたより親しい友人少なかったです。悲しくなりました。あれ?まあ今でも連絡とって会ってる人間片手で収まるからそんなもんかな〜とは思いますが。

それでも知り合いには挨拶とかができました。えらい!でも全然顔がわからない。顔がわからないので声紋認証で名前と一致させました。特に女の子顔が変わりすぎて全然わかんね〜ってなりましたが、後から聞いた話によると整形した人もチラホラいるらしいです。それはわからんわ。

 

これはめちゃくちゃどうでもいい話ですが、同窓会はよくある立食パーティー形式でした。僕はメシよそうのにめっちゃ並ぶのが本当に嫌で、乾杯した直後に皿をとって高速でメシをよそい、みんなが仲良く談笑しながらメシをよそってるときに椅子に座って一人バクバク食ってました。だから友達少ないんだな〜と改めて思いましたね。

 

中学校の同窓会は成人式の2倍楽しかったですが、同窓会の後の二次会三次会はその40倍くらい楽しかったです。ちゃんと友達いました。涙がちょちょ切れますね、ちょちょ切れました。こういうのに付き合ってくれる友人を生涯大切にしたいという気持ちで今あふれてます。人情に厚い人間なので。5年ぶりくらいに会話した人間とかもいて、大変感慨深いものがありますね。あ、俺会話できてる......。的な。そこにたどり着くまでに5年かかるか普通?とも思いますが、ビビりだから仕方ないよなという気もします。僕は基本的に対人恐怖症なのでクソビビりちらすんですよねー人生に多大なる支障をきたしているのでやめたいです。

 

高校編

中学校よりも高校のほうが友人いるし、いけるやろ!と思いましたが、たしかにその通りではありましたがやっぱり後半棒立ちでした。なぜだ。

例のごとく立食パーティだったので、乾杯の音頭の後すぐさま飯をよそい一人でバクバク食べてると思ったでしょう、今回は友人とやりました。そう確かに友人はいた。UMA絶滅危惧種みたいな扱いになっていますが、友人はちゃんといました。その後なつかしの人々に色々会いに行きましたが、2年しか経ってないので中学ほどの変化はなく、すっと会話ができたのがコミュ障にはうれしいポイントです。

しかし数時間も経つと流石に足が疲れます。会場の外に出てソファでくつろぐこと数分。その間にクラス写真が撮られていた。存在が認知されていない。泣きそう。

 

その後クラスメートとカラオケへ。そういえば高校時代、同じクラスの人とどこかへ遊びに行くとかしたことなかったです。業後にどこかへ行くのなんか面倒くさくなっちゃうんですよねー。そんなんだから高校でも話す友達がいないんですね!今気づきました。

その反省も踏まえて大学では誘われたらできる限り遊びに行くようにしています。そこに気がつくまで18年かかりました。おっっっっっっっっっそ。

 

まとめ

見た目は変わるけど、中身変わんないな〜人間そう簡単に変われないなと思いました。良くも悪くも。

あと中学の同窓会にいたヤンキーどもの今後が楽しみです。僕は20年後の君達を見ている(所得格差による顔つきの違い的な意味で)。

 

 

あとこういうこと考えてるから友達少ないんだと思います。

新年明けましておめでたいかどうかは年が終わらなきゃわからねえだろうが!

新年明けましておめでたいともなんとも思わなくなってしまった可哀想な腐れ大学生浪人生社会人フリーターニート士淑女専業主婦専業主夫じじいばばあ諸君、泣く子も黙る2020年だ。かく言う僕も気づいたら新年に対する高揚感も消え去り、去年なんかはNETFLIXでアニメ一気見してたら年を越してしまうという、なんとも悲しいクソ陰キャ年越しをしてしまった。一方その頃旧友達は近所の神社で仲良く年を越したという。

 

今年こそは良い年越しをしたいものだ。そう今年こそは旧友達と近所の神社で仲良く年を越すべきなのだ、寒さに負けなければ。そう決心した矢先に飛び込んできたのがこれだ。

 

もちろん行くに決まっている。そう決めてしまったので残念ながら旧友達と近所の神社で仲良く年を越すわけにはいかない。

 

参加者は僕の他にエサカさんとモザイクさんとオオイシさんがいた。

この日は大変風が強く、大学で年越しをする前に、僕らは一旦新栄ハイツ103という建物に避難し暖を取った。そのとき僕は課題をこなしながら映画を見ながらモザイクさんの話を聞きながらエサカさんをチラチラ見ていたのでどれもちゃんとできなかった。これは大いに反省すべき点だと考える。

 

その後大学に赴き年越し準備をした。ここで僕はオオイシさんに出会った。

実は僕はオオイシさんが運営するとあるサークルの幽霊部員である。まさかこんなところで再び出会うことになるとは誰が考えるだろう。僕はそのサークルの現状を聞き、次回以降はちゃんと参加しようと思ったものだ。だが参加しようと思ったのはそれだけでなく、オオイシさんが人間として非常に魅力的だったからである。

 

オオイシさんは大変美形で、かつ人にたかるのが上手い。こんなにたかっといて嫌味がない人というのもなかなか稀である。しかしオオイシさんはそれでもたまに怒られるのだという。いつもはどれほど人にたかっているのか気になるところである(大きなお世話だ)。さらにオオイシさんはモザイクさんを「お嬢さん」と呼ぶ。それは普通ならばなんだかオカシイのだが、オオイシさんが言うとそのオカシさが感じられず、むしろ自然に感じられるので大変不思議である。

 

まあこうして人についていくのも悪くないが、それが成立するためには僕も相手にとって魅力的な人間になる必要がある。僕はそれを弛まず希求していかなければならない。そんなことを僕は彼らと話しながら思っていた。

 

 

時計の針も零時を回り、2020年が始まった。

僕らは大学から撤収し、どこからか聞こえる除夜の鐘を探しに大学近辺の神社仏閣へと向かった。

 

京都大学のすぐ横に吉田神社があるというのは有名だが、実は名古屋大学の近くにも神社や仏閣はある。三つくらい回ったのだが、どれも全く異なる印象で大変楽しかった。

 

ひとつは大学に一番近い神社。これはまったく人がいなかった。大晦日~元旦には、神社は御神酒を振る舞ったりするものだとばかり思っていたので、これは大変意外だった。エサカさんはこの事実に対して「町内会やそれに準ずる組織がないからだ」という仮説を立てた。僕はこの仮説を支持したい。なぜなら名古屋大学周辺は金持ちが多数生息しており、彼らは排他的なコミュニティを形成しているからである。そんな彼らが祭り等という催しを開いて一般市民に酒を振る舞うだろうか。掲示板に高い会費のワインソムリエの会のチラシが貼られているような街である。

 

二つ目、大仏がある寺。これはそれなりに人がいた。除夜の鐘の音はここから響いていることもわかった。この寺の建物はなかなかに独特の形状をしていて、大変不思議である。寺といえばわりかし地味な印象を受けるが、ここは平安京のような雰囲気を感じる。早い話が中国文化の影響を感じざるを得ない。カラフルなのだ。

建物も無骨な印象がなく、丸みを帯びた形状をしており大変面白い。あまりに面白いので新年を迎えたのにもかかわらず除夜の鐘を突いてしまった。楽しかった。そして僕はこの年になるまで除夜の鐘を突いたことがないことに気づいた。こんなに楽しいならもっと早くに突いてしまえば良かった、しまったものだなあ。しかしこんなに楽しい新年というのは初めてのような気がした。除夜の鐘を突き笑う、こんな夜を僕は齢二十にして初めて経験したのだった。

 

三つ目、今度も神社。しかし前とは異なり人がたくさんいて、屋台もたくさん開いていた。まさに僕が想像する新年の神社である。神社仏閣をめぐるたびにどんどん人の数が増加して、それに伴い僕らの気持ちも高揚していた。もしこのときの気持ちを座標に表したら、それは綺麗な指数関数を描いていただろう。

僕らが参拝し終えると、あれだけ長かった人の列はゼロに収束していた。時計を見ると既に丑三つ時であり、人が減り始めるのも当然のことだと納得したものだ。

しかし、我々は人が減っても人がいるようなところに行かなければならない。なぜなら夜は始まったばかりだからである。

 

こうして我々は大須観音にたどり着いた。貴方は普段の大須の様子はご存じだろうか。僕は大変ご存じである。大変ご存じなのでお教えすると、それなりに栄えた商店街である。タピオカからドローン、ゴスロリファッションまで何でもござれのサブカル御用達の街なのであるが、この夜はいささか様子が異なっていた。当然であるが、まず全ての商店は閉まっている。そして出店が大須観音を中心に開かれていた。普段栄えている商店街が閉まっていて、普段閑散としている大須観音が賑わっているというのはなんともあべこべで楽しい気分にさせられる。これ以上楽しくなると地に足着かず浮いてしまいそうである。そして大須観音といえば鳩が大量にいるのだが、この日鳩はほとんどおらず、かわりにウェイがたくさんいた。そう、この日の大須はなかなか治安が悪かった。そういえば来るまでにたくさんのパトカーの群れを見なかったと言えば嘘になる。鳩たちは屋根の上からそんな我々を見下ろしていた。神の使いと言われたら信じてしまいそうな雰囲気だった。途中一万円札が落ちていたので、拾ってネコババしようとするとそれはおもちゃの一万円札だった。門の影にくしゃっと放置してあったのでいかにもそれらしい。僕らはそれを「煩悩チェッカー」と呼んだ。これに引っかかった者は2019年をやり直さねばならない。面白いので「煩悩チェッカー」は元の場所に戻しておいた。

その後熱田神宮にも行ったが、大きくて人がたくさんいるなあという気持ちにさせられた。そう人が多すぎて大分感覚がマヒしているのだ。もう語彙がない。このとき既に4時を回っており、眠すぎてあまり覚えていないのもある。途中エサカさんとオオイシさんとはぐれて、モザイクさんと道に落ちているゴミに対して文句を言ったものだ。ゴミをゴミ箱に捨てず、神社仏閣に投棄する人間は二度と来るなという点で僕ら二人の意見は一致した。おそらく全ての人間はこれに同意するだろう。同意しない者は人間ではないのでその場で切り捨てても罪に問われない。しかし、同意するのと実行に移すのは別だと考える人間が多いのもまた事実である。つまり多くの人間にとって善と快は別なんだね。この場合善は公衆道徳と読み替えることもできるし、その方がわかりやすいだろう。僕はこれ以上の説明を放棄することにした。

 

その後僕をエサカさんが送るついでに初日の出を見ることになった。しかも半島の先の方の海辺でだ。自らわざわざ海辺に打ち出でて初日の出を見ようと思う人間は、海辺の街に住む者以外稀であると僕は考える。なかなかに貴重な体験をしたものだ。さっきまでまっくらだった空の縁が次第に赤らんで、東の空から刺す光が世界を一変、昼の世界に変えてしまうのだった。

なぜか朝陽がいつもよりもまぶしくて、しかも世界が一変するような朝陽は初めてで、これは不思議だと思った。推測するに、普段は排気ガスによって光が散乱しているからこんなにも急に空が明るくなることはないし、太陽ももっと赤くてまぶしくない。しかしこの海辺の街では排気ガスもちりも少ないから、こんなにも美しくまぶしい日の出が見られるのだ。僕は大変感心した。僕らと同じようにわざわざ海辺に出てきて初日の出を見る人たちがいたが、彼らの気持ちがわかるような気がしないでもない。

 

 

その後、僕は家路についた。その後の彼らの動向は知らないが、きっと三人仲良くそれぞれの家路についたのだろう。それにしても映画「夜は短し歩けよ乙女」を想起させるような長くて楽しい一日だった。

大学生になってから暗黒の2年間を過ごしてきたが、今年こそ良い一年にしようと固く決意するものだ。

不条理ショートストーリー「比喩 #1」

古い友人たちと会いました。そうです、成人式とそれに付随する同窓会です。二十歳の男女が集い、談笑するという会です。そこにはかつての友人達がいました。

 

f:id:helix_spiral:20191130215147p:image

※画像は本文と一切関係ありません

 

ある者は職につき、ある者は進学し、ある者はニート同然の生活を送っていましたが、彼らがかつての友人であることに代わりはないのでした。ただ礼服を着ていることを除いては。

嗚呼、僕たちは礼服を着なければ会えないような、そんな間柄なのかい。たった5年会っていないだけじゃあないか。どうしてそんな水くさいことをするんだい。

私は、まるで魯迅の小説「故郷」の主人公にでもなったかのような絶望感に襲われました。気づけば会場を抜け出し、駅のホームでうずくまっていました。

 

f:id:helix_spiral:20191130220016j:image

※画像は本文と一切関係ありません

 

武豊線、君だけはずっとずっと友達だよ」

終電時刻もとっくに過ぎた夜更に、切れかけの蛍光灯の下で私は一人そう呟いたのです。すると駅舎という駅舎は崩れ、列車という列車は海へと還り始めました。

嗚呼、君も裏切るんだね。

私には、線路沿いに歩き、家に帰ることしかできませんでした。

 

家にたどり着くや否や、私はおんおんと、三日三晩泣き続けました。すると世界は涙で覆われ、二十歳男女含むほとんどの陸上生命体が死にました。ノアとその家族だけ生き残りましたが、やがて彼らも死にました。海棲生物たちは、我々の天下だと言わんばかりに、仲良く手を取り合って輪になり、地球を取り囲み始めました。その輪はどんどん広がって、かつて地球と呼ばれた星からは見えなくなっていきました。

そしてこの星には誰も......。

君島大空のライブに行った

僕はツイッター廃人なのでツイッターをよく見てるんだが、ある日こんなツイートが目に入った。

 

もう即決よ、即決。行くに決まってるわけよ。だって君島大空だぜ? 個人的に2020年代の日本のポピュラー音楽シーンを牽引していくと思ってるツートップの片割れ(もう一人は長谷川白紙)。チケット買わないてはないわな。

f:id:helix_spiral:20191127174214j:image

このド陰キャみたいな見た目も最高。親近感的な意味で(実際は程遠い)。

 

ちなみに君島大空はこういう曲を書く。

 

「午後の反射光」というのは彼の作る曲に本当にぴったりの名前だと思う。EPを聴く限り、午後に差し込む木漏れ日や、逆光で眩む人の影、そういった眩しくて透明な何かを、優しく、時に鋭く表現しているように僕には思えて仕方ない。簡単に言うと、エモい。

とはいえこういうバンド形式になったのはわりと最近で、それまではこういう弾き語り形式が多かった。

 

あとはサポートとかで活動してた(してる)らしい。

 

で、行ったわけ。行ったらよ、そこそこ綺麗な身なりをした大学生の群れが居るんだわ。明らかにさとうもか(対バンの相手)を意識した女子大生とかね、あとそれに付随する男子大学生とかがいるんすわ。

DCPRGのライブには存在したクソ陰キャ大学生は何処に?! ここにいる全員死なねーかな??そう思う僕は例の如く全身黒のもっこもコーデで来てたから、そりゃもうヘリウムかってくらい浮くのね。

あーやらかしたなーうわーとは思ったものの、来てしまったものはどうしようもないので、強く生きることにした。

で、全身フルモッコなのでめちゃくちゃに暑く、上着を脱いだんだけど、そうすると露わになる、服が。

 

すると後ろに立っていた一般男性がおもむろに笑い出すんすわ。君の気持ちわかるよ、これダサいもんな。朝寝ぼけて適当に選んで着たから着合わせ最悪だもんな(言い訳をするな)。

と、その時は彼に一定の理解を示したのだが、後に彼にはfuckの念を抱くことになる。

 

さとうもか

この日は対バンライブだったので、まずはさとうもかのライブを見ることになる。対バン見るのは初めてだったのですっごく楽しみだ。

さとうもかは友達がファンなので存在は知っていたが、僕はビジュアルも相まって数曲聴いただけで放置していた。食指が進まないものは致し方ない。

 

ただ実際ライブで聴いてみると、まあ悪くはなかったな、と思う。なぜこう歯切れの悪い感想なのかというという話は後ほど。決してさとうもかがイマイチだったわけではない。むしろ、シンガーとして華がある。狭い舞台をあっちへこっちへ動きながら、けたたましく表情を変え歌い踊る彼女を見ているのは純粋に楽しかった。エンターテイナーだなあ。

 

新曲もなかなか良かったし、最後の「歌う女(?)」もミュージカル調で面白かった。ただ、他の曲はaikoかな?と思いながら聴いてた。すまんな。

 

途中MCで「君島君たちのリハ見てたんだけど、本当にすごくて、なんかもう負けてられないな、とかすら思わなくて笑うしかありませんでした」みたいなこと言ってて、おいおいお〜い頑張ってくれやと思ったが、後にこれが正しい事がわかる。

 

終演後物販で自分のグッズを手売りしてた。自らサインを書かせてほしいと申し出をしているのを見ると、この浮き沈みの激しい業界に食らいついていかんという姿勢を感じた。強く生きてほしい(何様?)。

 

君島大空 

遂に拝める時がきた。もう胸がはち切れんばかりに興奮していた。

 

で、その間に君島とかが準備してるんだけど、なんか音量調節に難があったみたいで結構待った記憶。暇なのかさっきのholly shit君がよく喋る。どうやら同じ大学のOBらしい。へえ。某軽音部だったんだ。ほお。

 

とか言ってると始まるんだよね。始まりました。

開幕から上手い。

なんだこのギターの掛け合いは?!まるでギターが会話しているかのようだ......。そしてドラムの石若駿が上手い。ドラムって喋るんだ、知らなかったなあ......。

 

という具合に、前1時間かけてさとうもかが構築した空気を開始数秒で全て破壊し尽くし、そこに君島大空を植え付けていく。さとうもかがMCで言ってたことがよくわかる。こりゃ笑うしかねえな。さとうもかがどんなに頑張っても、まあ悪くなかった程度の感想に収めてしまう力がそこにはあった。

 

なんてったって轟音、轟音、轟音の嵐! お前その顔とそのMCでそんな音出るの?(失礼) 製品で聴く君島大空の音楽とは180度異なる、ノイズの限りを尽くしたハードロックである。

そして大量のエフェクターを通してスピーカーから出る変態的なギターの音。えっギターからそんな音出るんだ、みたいな瞬間が30回はあった。

こんな超極太のハードロック、カッコいいに決まってるよ〜ズルイよ〜。想像の100倍は良かったなあ。

 

そして途中の弾き語りタイム、これはこれでとてもよかった。これまでの人生、弾き語りをちゃんと聴き切る自信がなかったが、マジクソ上手いと引き込まれるんすね......。君島の声とガットギターの親和性が高すぎるのもあるし、えげつないパッセージをさらっと弾いてしまう。

 

アンコールで新曲も披露され、これもなかなかいい感じだったのでリリースが楽しみ。ライブだとストレートなリフだったけど、本来はどういう音をしてるのか大変気になるところ。

 

で、だ。くだんのholly-shit-motherfucker がtoo noisyだったという話をしよう。僕が言うのもなんだが、僕の服装くらい浮いてたぞ。曲中頻繁に「イエーイ」って言うんよ。

まあ「イエーイ」と言うこと自体は良いとするだろう。なんで地声で言うんだ。君島の歌もギターもドラムもベースも全てを虚にするぞ、その声。

まあいいよ、声を出すことは自由だもんな。俺が間違ってたよ、全て赦そう。だが遠視のコントラルトのサビを歌ったことだけは許さん。だーれがテメーの声を聴きに金払ってくるんじゃ身内しか来ない自主企画でやれ!案の定ヤジも無視されやがってザマーミロ腐れバンドマンが!

 

と思いましたが、それ以外は概ね良かったです。つか演者側には落ち度なんて一つもないからな。でもこういう客がいるライブあんま行きたくないな。僕は心が狭いので。


あとなんか崎山蒼志が来てたみたいだけど、彼は一般男性と区別がつかないので全く気づかなかった。ライブ観覧するときオーラがないのはお互い気楽でいいなと思う。

 

f:id:helix_spiral:20191127164623j:image

終演後にはEP「午後の反射光」を購入。CDで聴くとサブスクとはまた違うので良いね。個人的にサブスクはイヤホンで聴く機会が多いので、本来製作者が意図した音響になってない可能性が高い。だからこうしてステレオスピーカーで聴くことで、多少なりとも意図した音響に近づけるんじゃないかなーと思った。まあ結局ライブが一番いいんだけどね。おわり。

 

 

DC/PRGのライブに行った

ある日YouTubeで動画を漁っていると、次のような動画を見つけた。

 


DC/PRG結成20周年ツアー<20YEARS HOLLY ALTER WAR MIRROR BALLISM>トレーラー(over 30 min)

 

そういえばDCPRGなんてバンドがあったな~と思い出し、5年ぶりの名古屋凱旋とのことで衝動的にチケットを購入して行ってしまった。

f:id:helix_spiral:20191125175146j:image

 

DC/PRGとは

DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN、又の名をDCPRG、又の名をdCprG、又の名をDC/PRGとは、1998年にジャズミュージシャンの菊地成孔により結成されたビッグバンドである。別名が多すぎる。メンバーチェンジのたびに名称変えてるからね。

f:id:helix_spiral:20191125172001j:image

菊地の私淑するエレクトリック・マイルスをコンセプトの軸に、アフロポリリズムやファンク、現代音楽を取り入れることで、クラブカルチャー/ダンスフロアに、従来とは異なる律動構造をもったダンスミュージックを提示することを音楽的な主眼として結成された。

らしい。Wikipedia がそう言うんだから、多分そうなんだろう。

 

そして写真を見てわかる通り、人数が異常に多い。ついでに編成が特殊すぎる。まずキーボードが3人いる。ドラムが2人いる。パーカッションもいる。DJもいる。かつてチューバもいた。ビックバンドの概念が吹き飛ぶ編成である。

こんな編成なので曲も当然複雑になり、ポリリズムマシマシのコッテリした曲が多い。

僕はポリリズム大好き人間なので一度は見たかったし、まあ千載一遇のチャンスだったわけだ。

 

感想

頭では分かっているものの、のっけから変拍子・もたつき・裏拍多用でノれなさすぎて笑ってしまった。そもそもドラムが2人、パーカッションが1人いるのでリズムがおかしクなるのは当然と言えば当然ではあるが、なんでこんな曲できるんだよオメーラ本当に人間か?と思ったらトランペットのあんちゃんが入りを間違えて菊池が制止していた。ちゃんと人間が演奏していて安心した。

途中フリージャズも交えていたのだが、謎すぎて笑った。基本数人でインプロしてて、菊池が合図をすると全員でめちゃくちゃに演奏するのだが、ちゃんと音楽として聴こえるので、ある程度音列に沿ってるっぽい。いやしかしカオスだったなあ。

 

とまあこんな感じで、全体的にジャンルがなんなのか分からなさすぎた。あえて言うならば変拍子のラテンでフリージャズのロックでフュージョンなクラブミュージックだ。
それは多分曲が云々というのもあるが、メンバーのバックグラウンドのせいでもあるのだと思う。管・キーボードは基本ジャズとかファンクの素養を感じるが、ギターはベビメタのバックバンドの人なのでゴリゴリのメタルだった。ドラムは多分ロックだろうなあというソロ回し。メンバー間ですらバラバラなのでジャンルが謎になるわけである。

ただこれが悪いかと言われるとそういうわけでもなく、一曲の中でスタイルが揺らいでいくのは聴いてて楽しかった。

 

ちなみに菊地成孔はエレクトリックマイルス好きすぎるせいか、見た目まで後期マイルスに似てて笑った。

f:id:helix_spiral:20191125231511j:image

↑黄色い肌をしている以外マジでこんな感じ。

 

菊池はサックスが本業だと思うが、このバンドでは終始DJとキーボードと指揮をしている。ポップスの指揮ってなんだよ、と思ったので観察していたが、小節数のカウントやソロ回しなどを身振り手振りで伝えてたのでほほぉ〜となった。なるほど、こういう指揮ね。

 

そんなことを考えているとライブも最後の一曲、HEY JOEになった。ここまで1時間半くらいだが、あまりに一曲一曲が濃すぎて3時間くらい経った気分だった。でも退屈していたわけでもなく、むしろ超楽しんでたのでなかなか不思議である。

HEY JOEは元々ジミ・ヘンドリクスの曲だが、菊池の手により魔改造を受けた。

 

Before


The Jimi Hendrix Experience - Hey Joe (Audio)

 

After


2017年0124 新宿BLAZE DC/PRG「HEY JOE」

 

 

GOD IS DEAD......

3+3+3+3+3+2のリフ8ビートが混在してて意味わからんすね......あと途中メロディ入ってくるとこどうなってんじゃ......

 

基本的にDCPRGのライブは爆音だったんですが、特にこの曲、ラストのリフレインがうるさすぎて耳死ぬかと思った。あと途中から酔っぱらったおねーさんがやってきて、クッソ腰くねらせてキモい踊り始めたので死んでくれと思った。幸福の後に不幸が訪れる、世界は平等にできてるな......。

 

で、アンコール。曲はMIRROR BALL


DCPRG - MIRROR BALLS

まあツアータイトルがMIRROR BALLISMだったので演奏する予想はしてたし、この曲だけ普通の、本当に真っ当なポップスなので、他の曲と比べると凄く浮いててあまり好きじゃない。

 

とか、言っといて、ね、
ミラーボール全然好きじゃなかったのに感動してしまった。あの瞬間、会場は1998年のダンスフロアだった。コーネリアスのライブでラブパレード聴いた時と同じような高揚感、音楽ってのは時代の空気すら内包して未来に運ぶ箱舟なのさ......(満点小笑)

 

......

 

 

演目も終了し、「DCPRGでした、またね」と言って去る菊地成孔ええ男や......

f:id:helix_spiral:20191125171346j:image

 

終演後、暇だったのでサイン会に参加した。何を血迷ったかリミックス盤に書いてもらおうとしたので、何言われるか冷や冷やしたが「おっこれはね良い盤なんだよ〜」って言ってくれた。良い人だ。


僕「榊原です〜」
菊池「キュッキュッキュ〜(Shと書いている)」
僕「あ、榊原です〜(コミュ障なので会話ができない)」
菊池「あ間違えた。ライブ後だから耳キーンってなってるんだわ。こういうときはこーすりゃえーんだわ」

僕「あはははははは(コミュ障なので会話が略)」

 

 


キュキュキュキュQ〜

 

 

 

f:id:helix_spiral:20191125171246j:image

 

 

 

SAkakibara

 

おい菊池、テメーをぶっ飛ばす(ありがとうございました)。

 

京都大学11月祭に行った

11月22日

僕は何故か京都大学にいた。

f:id:helix_spiral:20191124181127j:image

しかも夜11時過ぎに。

 

無計画の遠出 + 深夜 = 寝床を探さないといけない

 

ということで寝床を探すことになった我々は、吉田寮に向かった。

 

吉田寮

f:id:helix_spiral:20191124181816j:image

吉田寮とは現存する日本最古の、由緒正しい大学寮だ。最近存続が危ぶまれているので知っている人は知っているだろう。

吉田寮のそれは、大学寮というよりは村だった。新棟と旧棟のほかに食堂が併設されていて、食堂では吉田寮演劇部(?)が公演の練習をしていた(残念ながら、見ることはできなかった)。つか寮に演劇部があるんだ。

なぜ寝床を探しているのに学生寮なんかに行ったのかというと、吉田寮はカンパにより宿泊することが可能だからだ。カンパでこの貴重な文化財に泊まれるなら、泊まらない手はない。しかしこの日は大学祭まっただ中、おんなじ事を考えてる人は結構いるわけで、どの部屋も空いていなかった。あまりに人が多いので、一瞬女子部屋(ドアに藁人形が打ち付けられている)に通されかけた。

 

ということで寝床を失った我々は、moon walk*1というバーで一晩飲み明かすことにした。

 

bar moon walk

moon walkは200円でカクテルが一杯飲めて、2000円でカクテルがいっぱい飲める素敵なバーである。しかし、素敵なのはそれだけではない。森見登美彦夜は短し歩けよ乙女」をコンセプトにした素晴らしいバーなのだ。

f:id:helix_spiral:20191124184411j:image

森見作品は京大をモデルにした作品が多く、「夜は短し」もその例外ではない。京大のすぐそばで偽電気ブラン(劇中に出てくる)を飲む、これ以上の幸福は探してもそうそうないだろう。もしあるなら僕に早急に連絡して欲しい。その幸福は僭越ながら僕が頂こう。

 

11月23日

さて、そうこうしているうちに朝になり、早朝の京大を散策することにした。

朝も早いと流石に人は少ない。だが多いものが一つあった。カラスである。名大もカラス帝国だが、京大も同じくらいカラス帝国だった。大学がカラス帝国化するのは避けられないのだろうか? ボンヤリそう思っていると、カラスが模擬店を襲撃しているのを発見した。

f:id:helix_spiral:20191124184342j:image

しかも結構しっちゃかめっちゃかである。さらに驚くべきことは、少ないながら存在する京大生が総スルーしていたことだった。え、何?日常茶飯事すぎて気にするまでもない的なサムシング? でもなんか袋ちゃぶけてるんですけど?おーいおーい、 と思ったが、クソ眠かったので通り過ぎた。俺は日本人だから我関せずが上手いんだ。そんなことを思っていると人が増え始めた。遂に11月祭(3日目)が始まるのだ。

 

11月祭

暇なのでグルグル回っていると、模擬店の人から声をかけられる。結構押しが強いが、名大生よりはマシであった。京都人の死ねどす攻撃のたまものかもしれない。その押しが強い模擬店集団の中に大豆研究会を発見した。

 

大豆研究会

自称・大豆研究会の学生は全員絵に描いたような金髪だった。

大豆リスペクトだろうか、いやそうではない。実は大豆研究会はダミーで実態は競技ダンスなのだそうだ。競技ダンス部なら金髪でも納得である(偏見)。

なぜ大豆をチョイスしたのかまったく持って謎であるが、この模擬店は最高に面白かった。

 

なんとおからの玉を、

f:id:helix_spiral:20191124193000j:image

部員にゼロ距離で投げつける!

顔面に被弾した部員。可哀想に、彼の命はもうないだろう。

 

ちなみに数百円プラスすると複数人でおから30秒投げ放題らしいので是非。的役に回るのも可とのこと。

 

狩猟会

腹が減ったので飯を食べることにした。ジビエ料理に興味があったので、狩猟会の鹿ケバブを食った。うまうまだった。あっさりした筋肉質の鹿肉とチリソースとの相性が大変に抜群であった。願わくばもっかい食いたい。

 

これは同時に買った薬莢

f:id:helix_spiral:20191124212301j:image

他にもカイコを食用として売っていたが、さすがに買わなかった。後にカイコ売り歩いているのを目撃した。そりゃ売れんわな。

 

京大ジャズ研

僕はジャズ研にも入っているので、NF行くなら絶対に見ようと思っていた。で、見た結果かなり上手かった。やはり同年代がちゃんと音楽やってると頑張らなきゃな〜という気になる。

あとキーボードがnord(とてもよいキーボード。ねだんがたかい)だったので驚いた。うちのジャズ研もnord導入しよう。

ちなみに京大ジャズ研はZINEも発行している。

f:id:helix_spiral:20191124212310j:image

読んでみると部員のジャズ好きが伝わってくる。いやほんとに僕もがんばらなきゃな。

 

クジャク同好会

ジャズ研のブースの横では、クジャク同好会が物販をしていた。無論クジャクもいた。

f:id:helix_spiral:20191124202110j:image

クジャクの羽(大¥1000/小¥500)が売っていたので、売り子の男性会員から小さい羽を購入した。

f:id:helix_spiral:20191124202145j:image

後に同行者、ーー仮にKとでもしておく、が小さい羽を買おうとしたところ、女性の売り子が内緒で大きい羽に交換してくれた上に、羽を入れる袋まで用意してくれたという。これはいったいどういうことだろうか。許されざる事態である。男性会員を見つけ次第磔、火炙りの刑に処す。俺はフェミニストに転向して世の男性を全て管理教育下に置くことを決意した。Kはクジャクの餌にした。

 

エトセトラ

道中見たハンドフルートがレベル高くてつい聴き入ってしまった。

f:id:helix_spiral:20191124202932j:image

こういう路上ライブが見られるのは本当に羨ましい。名大祭で路上演奏してるサークルは本当に稀なので。

 

f:id:helix_spiral:20191124203140j:image

これは立て看制作支援サークル「シン・ゴリラ」のブース。立て看板のクオリティがずば抜けて高い上、看板が異常にデカい。制作のノウハウを教えてほしいくらいだった。以下にいくつか作品を紹介する。

f:id:helix_spiral:20191124203339j:image

これは学祭期間中にライブペイントしたらしい。

 

f:id:helix_spiral:20191124203421j:image

有名な2作品。上手すぎてぐうの音が出ない。

 

f:id:helix_spiral:20191124203511j:image

このどサイケなのは画家の作品らしい。たしかに他のものとは毛色が違った。

 

f:id:helix_spiral:20191124205527j:image

これは緊縛同好会のブース。ただのエロでなく、ちゃんとアート方面の緊縛で非常に好感が持てた。

緊縛同好会は名大にもあった筈だが、最近活動を見ない。どうしてるんだろう。

 

音割れポッター同好会

音割れポッターというネットミームが存在する。

完全に出落ちなのだが、これを二年連続展示しているという。音割れポッターを展示って何だよ。

そしてそれは実際に存在した。

f:id:helix_spiral:20191124214506j:plain

 デカい。

道路の一角にこれが鎮座している光景は、思い返すだけでも爆笑してしまう。

音量と音割れ度は自在に調節が可能だ。

これは去年の様子。今年は音量も調節できるようパワーアップしていた。なぜ音割れポッターにそこまでこだわれるのか、それは誰にもわからない。来年があるならば、LFOかパンディレイを追加して欲しい。

 

ボヘミアン

京大の中でも最も突き抜けてしまった人達、それがアウトドアサークル「ボヘミアン」の面々だ。アウトドアサークルと名乗ってはいるが、実態は謎に包まれている。そんなボヘミアンが演劇をやるというので見に行ってきた。

 

f:id:helix_spiral:20191124213059j:plain

開幕、普通に劇が始まる。なんだ、普通の劇か、と思っていると壺が現れ自体は急変する。アスペルガー症候群の男、吃音症の男などが次々と現れ、舞台はボヘミアン流のカオスの渦に巻き込まれる。最も笑えたシーンでは、パンツ一丁のうさ耳男(バナナをパンツに刺している)が、オナホール(うさ耳男曰く「私の娘」)をペチペチとリズミカルに叩き、ビートルズの「Hey Jude」を歌いながら登場した。

これだけでも爆笑なのだが、その後オナホールからソーセージをむにゅっと出し主人公に食べさせたりするもんだからもう大変。たしか会場にはいたいけな子供がいた気がするのだが、大丈夫なのだろうか。

こんなことを言っているとただの卑猥なナンセンス劇かと思うかもしれないが、必ずしもそれだけではない。ただ卑猥なだけではなくシリアスなシーンもあったし、卑猥さもメタファーでちゃんと意味があった。まあ意味のない卑猥さも多かったけどな!

ラストシーンもどこか諦めにも似た、それでありながらハッピーな幕引きで、終わる頃にはこの劇を見に来て良かったと心から思っていた。みんなも見ようぜボヘ劇。

 

帰郷

そうしているうちに名古屋へ帰ることになった。ここまで文化レベルの差を見せつけられると、どうしたらいいかわからなくなってしまうな、など思いながら車窓を眺め、レイハラカミ(京都出身)をBGMに京都を去った。

名古屋に着くと、ギラギラと光るビルの群れが僕を見下ろしていた。何もない車窓を眺め、明日からの日々を考え絶望しているうちに家についた。そのまま何もせずに寝てしまった。僕が寝ているうちに、名古屋は京都との圧倒的な文化レベルの差に耐えきれず、時空が裂けて亜空間に飛ばされるんだ......そしてみんな死......意識が......

 


The Beatles - Hey Jude

 

So let it out and let it in, hey Jude, begin
You’re waiting for someone to perform with
And don’t you know that it’s just you, hey Jude, you’ll do
The movement you need is on your shoulder.......

*1:らが名古屋栄にもあるので気になる人は是非

引っ越し

 ブログ引っ越しました。はやくない?はやいです。

まあnoteは機能が少ないのでね、なんか同じサイズの黒い文字ばっかだとつまらないじゃない?

こんなのとか、とか、

こ~んなの

とか、楽しいじゃない?そうでもない? そうですか......。

とにかく、こちらに移行したので、そこんところよろしくお願いします。

noteに書いた記事も、加筆修正してこちらで上げ直すので、そこんところよろしくです。新井素子の小説読んだ影響で、文章がおじさん構文化してますね、ああ......。