死と超越

所見・偏見・エトセトラ

2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

【掌編】無限階段

オチを考えずに書き始めたのが敗因だった気がします。 長い長い階段だ。どこからどこまで続いているのかわからないほどに長くて暗い階段だ。そう、これは無限に続く階段なのだ。きっと永遠に出口に辿り着くことはできない。それでも降り続けるしかない。そも…

【掌編】扉

普通に書く時間が無くて雑な作りになってしまいました。 私は元来方向音痴です。たとえナビの指示に従っているつもりでも、全く見当違いの方向に歩いていることがよくあります。ただ、あてもなく歩くと思いもよらぬ発見や出会いがあるものですから、最近では…

【掌編】人さらい

稲垣足穂:安部公房:ねこぢる=4:2:1みたいな雰囲気にしてみたかったんですが、あんま上手くいってない気がそこはかとなくします。 あとまあ書いといて何なんですが、そんなに面白くないです。 その日はテスト週間でした。 僕が国語の課題を解き終わって…

【掌編】人を刺した話

何故日記にはその日に起きた実際の出来事を書いてしまうのだろう。実際の出来事を全く書かずに、虚偽の出来事だけを書いても日記たりうる場合はないのだろうか? 12月の寒空の下を歩いていると、四つん這いでうめき苦しむ男性がございました。こりゃあどうし…